私は40代、妻と子供2人を養っている一家の大黒柱だ。

これまでタクシードライバーで生計をたてていたが2020年におきた例の感染症の影響で給料が激減してしまい、このままでは生活ができないので軽貨物事業を開業することにした。

因みに、一回目の緊急事態宣言の時のタクシーの給料は手取り8万だった…。

軽貨物事業を始めるのはそう難しくはない。

黒ナンバーの軽バンや軽トラックを用意すれば次の日から始められる。

それに最近人気の『ギグワーク』は、軽貨物初心者でも仕事を始めやすく、自分の都合に合わせて仕事を請け負うことができる自由な働き方が魅力だ。

しかし、現実はそう甘くはない

「よし、ア〇ゾンフレックス、ピッ〇ゴー、ウー〇ーイーツと一通り登録できた!」

「これからガンガン稼ぐぞ~」

次の日

「なんだよ、ア〇ゾンフレックスのオファーひとつも出てないじゃないか!」

ア〇ゾンフレックスはまともに仕事が取れないのが現状だ。仕事が取れたとしても初心者にはとてもさばけない荷量が待っている。

「まあいいか、じゃあピッ〇ゴーでもやってみるか」

「お、これなんか良いんじゃないか、よしエントリーしてみよっと!」

「ん、スコアが足りないとエントリー出来ない?」

「なになに、スコアを上げるにはスーパーに行って買い物をしてこいだと!」

「報酬が500円?ガキの使いじゃねーんだぞ!」

ピッ〇ゴーは正直言って、くだらないシステムだ。

まともな仕事を請け負うために『お買い物案件』というくだらない仕事をしなくてはいけない。

たとえプライドを捨て『買い物』をやったとしても、まともな仕事が貰える補償は無い。ドライバー数に対して案件数が少ないので、何十回と落選することも珍しくない。

現状、ピッ〇ゴーに新規参入するのはおすすめできない。 待っているのは『買い物』か『食配』の仕事だけだろう。

「しょうがない、ウー〇ーイーツでもやってみるか…」

今、軽貨物ギグワークに新規参入しても、ア〇ゾンフレックス・ピッ〇ゴーの仕事が思うように取れずにウー〇ーイーツや出〇館などの『食配』に辿り着くドライバーが多いのが現状だ。

台数規制の無い軽貨物事業

確かに、軽貨物ギグワークは黒ナンバーの車両とスマホを用意すれば初心者でも簡単に始めることができる。

しかし、現実はそう甘くはない。

感染症の影響で仕事を失った者が一気に軽貨物業界になだれ込んだこともあり、少ない仕事を奪い合っているのが現状だ。

その中で一家4人の生活費を稼ぐのは容易なことではない。

たとえば私の前職のタクシーでの感染症前の年収は600万だった。

軽貨物事業で同じくらいの生活水準を保つにはザックリだが、最低でも月50万の売上は欲しい。

しかし、軽貨物を開業したばかりの新人には簡単なことではない。

1日2万円の売り上げを25日間

「はあ、ようやくア〇フレ取れたのはいいが大変過ぎないか…?」

「夜のオファーもやらないと2万円の売り上げに行かないのに、とても無理だ…。」

現在のア〇ゾンフレックスは初心者が気軽にできるほど甘い仕事ではなくってしまっている。

ベテランでも捌ききれない荷量を毎日持たせられているのだ。

宅配というのは朝から晩まで動き続けなくてはいけない体力仕事。

タクシードライバーで体がなまり切った40代には正直きつかった。

軽貨物を開業1ヶ月目の私の売り上げは目標の50万には遠く及ばずの32万円だった。

これからギグワークで軽貨物を始める人は知っておいて欲しい

ア〇ゾンフレックスはオファーが取りにくい上に、取れたら取れたで激務が待っている。

たとえ一ヶ月フルで入れたとしても時間制限があるため月の売上は50万には行かない。

そして、登録ドライバー数に対して案件が少なすぎるピッ〇ゴーで仕事を取るのは容易ではない。

くだらないシステムでに荷主も離れて行ってしまっているという話もある。

さらにウー〇ーイーツなどのフードデリバリーは好き嫌いや向き不向きもあって誰でも続く仕事でもない。稼ぐのも才能が必要だ。

ギグワークは自分のペースで働けるイメージがあるが実際はそうではない。

少ない仕事を取り合っているため、自分の都合を優先していたら仕事なんか取れない。

いくらでも道がある若者や、子育ての終わった世代、一人者ならばギグワークでのんびりやっていくのも有りだろう。

しかし、子育て世代の大黒柱には厳しい現実が待っている。

感染症の影響で仕事を失い、藁をもつかむ思いで軽貨物事業を始めたが思うように稼げずにすぐに辞めしまうケースが後を絶たないのが現状なのだ。

そして、今日もまた一人始めたばかりの軽貨物を辞めていった。