注意を促す男性

こんにちは、ショーです。

転職を考え仕事を探している方で「葬儀の仕事なんてどうだろうか?」と考えている方もいらっしゃると思います。

葬儀の仕事は絶対に無くならない仕事ですし、葬儀の仕事は『稼げる』イメージが私にもあります。

確かに葬儀の仕事は無くなることはありませんし、相当な収入を得ている人もいます。

ただ、できることなら、やらない方がいい仕事です。

失うものが多すぎるからです。

それに葬儀の仕事は稼げるイメージがありますが、決してそうではありません。

葬儀関連の仕事で稼げるのは、葬儀の『打ち合わせ』を担当する者だけです。

言い方を悪く言いますと、ボッタくりの営業マンだけです。

なので、稼ぎたくて葬儀社に転職するのであれば、打ち合わせ担当にならなければいけません。

しかし、葬儀の営業マンは『稼げば稼ぐほど』人格が変わってしまうほどストレスのかかる仕事なのです。

私は以前、葬儀関連の仕事を20年間してきましたが、ストレスで顔つきが変わっていく『葬儀担当者』を何人も見てきましたし、辞めてから気づけたことですが私自身の心も歪んでしまっていました。

人の最後を仕事にする葬儀の仕事は、非常にナーバスな仕事で働く者の精神を削ってしまうのです。

今回、私が20年経験してきて知っている『葬儀の仕事』のことを書きますので、葬儀業界への転職を検討されるのなら参考にしてみて下さい。

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葬儀社と関連業者の関係

まず葬儀の仕事を大まか分けますと、下記のように葬儀社と関連業者に分かれ、よく募集しているのは大体『葬儀屋・花屋・料理屋・お茶屋』この辺りです。

・葬儀社:打ち合わせ担当
・葬儀社:施工担当
・関連業者:生花部
・関連業者:料理部
・関連業者:返礼品部

この関係をおぼえていただきこの先をお読みください。

ちなみに私は関連業者の生花部でした。

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葬儀業界で稼げるのは打ち合わせ担当だけ

悩む男性

まず、一番気になる『収入』ですが、冒頭でも言いましたように稼げるのは歩合が付く打ち合わせ担当だけです。

ボッタくってきた分だけ自分の収入が上がるのです。

ちなみに私が知っている『打ち合わせ担当』でバリバリ稼いでくる人の年収は1000万超えています。

では「その他の部門ではどのくらい稼げるのか?」と言いますと、

大体、一般の社員で年収300万~400万がいいところです。

もちろん『働く地域・仕事量・勤続年数・役職』などで変わりますがね。

でも、馬車ウマのように頑張って働いても年収500万~600万が良い所だと思います。

葬儀関連の仕事は必ずしも稼げるわけではないのです。

しかし、収入にこれ程の差があるのに打ち合わせ担当同様に、葬儀の施工担当・関連業者にも過度のストレスがかかるです。

葬儀の仕事でかかる3つのストレス

  • 常に時間に追われる
  • プライベートの予定が立たない
  • 365日気の休まる時がない

⑴仕事中は常に時間に追われるストレス

人がいつ亡くなるかなんて誰も分かりませんし、亡くなったら直ぐに葬儀の準備に入るので、基本的に常に時間に追われて昼飯を食べる時間も取れない日が多い仕事です。

たとえば夜中に亡くなった場合、早ければその日にお通夜をします。

なので、朝出社すると仕事が1件、2件増えていることも日常茶飯事です。

急に増えた仕事を、お通夜の時間までに準備しないといけないストレスは相当なものです。

絶対に遅れることが許されないのですからね。

結婚式のように事前に準備できるものではありませんし、昼過ぎになっていきなりその日のお通夜が増えた時の『絶望感』はハンパじゃありません。

朝出社して、お通夜が始まる18:00までは、常に気を抜くことができない仕事なのです。

⑵プライベートの予定が立たないストレス

特に私がストレスに感じたことは「プライベートの予定が立たない」ことでした。

上記で書いたように、朝仕事が増えることは日常茶飯事なのですが、2件、3件と増えてしまう時もあります。

しかし、そこまで対応できるほど人材に余裕がある会社は葬儀社にも関連業者にもありません。

では、実際その場合はどうするのかというと休みの社員が急遽出勤しなくてはいけません。

何の予定もなく家にいるのなら構いませんが、予定があったのに出先から戻って出勤しないといけない時もあります。

大事な予定があり前もって休みを申請していても、お構いなしに会社のキャパをはるかに超える仕事量が入ってきてしまい休みが飛んでしまうストレス。

すると、

「いらねーよ、こんな仕事!」
「この1件さえ、増えなければ休めたのに!」
「何で、今日なんだよ!」

と歪んだ考えになってしまうのです。

私は過去に、第一子のお宮参りの日に身内での会食の途中に仕事に行ったことがあります。

当時、私が管理職だったということもありますが、このようなことも普通にある業界です。

自分の大事な予定をキャンセルして、人の最後をこころよく送る事ができるでしょうか?

私は独り身の頃は、渋々ですが『仕事優先』の気持ちを持っていましたが、家庭を持つとそれが出来なくなっていきました。

家族との大事な時間、子供の大事な成長を見逃してまで、仕事優先にはなれませんでしたね。

⑶365日気の休まる時がないストレス

夜中だろうが、元旦だろうが関係なしに365日24時間人が亡くなると葬儀依頼の電話がなります。

電話がなれば、葬儀社はすぐに向かわなくてはいけませんので、葬儀社に入社すると自宅待機や当直なども頻繁にあります。

なので、葬儀社の打ち合わせ担当の奥さんが鬱になるケースも多いです。

自分のケイタイの着信音に怯える毎日でした。

関連業者の中間管理職だった私は、担当する葬儀社を持っていましたが、特にクセの強い葬儀社の社長の担当で、本当に辛い思いをしました。

夜中だろが、明け方だろうが、前もって『今日は電話に出れない』と伝えておいても、お構いなしに電話をかけてきます。

で、電話に出ないと異常にキレます。

直ぐに折り返しても、すでに怒って出ません。

何度もかけ直して、やっと出たと思ったら「電話に出ないなら、仕事やらねーぞ!」の一言。

特に、こういう時にかけてくる電話は「悪いけど、タダでやってくれ」とか『訳アリ』な電話が多く、この後、上司に上手く報告したり、部下に説明したりと手間がかかります。

家族旅行や身内の集まりの中、こういう電話の対応をすると本当に心が病んでいきます。

心の休まる時が無く、自分の携帯の着信音を聞くたびに頭がおかしくなりそうでしたので、頻繁に着信音を変えていましたね。

20年葬儀関連の仕事をした私の業界へのイメージ

目つきが変わった人

遺族から「いかに金をむしり取るか」ばかりを考え『人の最後』という、非常にナーバスな事をビジネスにしてしまった葬儀社たちの心はだんだん歪んでいきます。

遺族の気持ちを汲むよりも売り上げ、つまり自分の給料しか考えていないのですから。

「人様の最後を送る仕事をしたいんだ!」そんなドラマのような葬儀社はいません。

中にはいるのかもしれませんが、多くは金のためにやっている銭ゲバの集まりです。

優しかった目がだんだん攻撃的に変わっていく葬儀社の社員たち

ロクな睡眠もとれず、365日24時間『売上、売上、ノルマ、ノルマ、金、金、金』と言われ続け、人をだますような仕事を続けて行くうちに、葬儀社の社員たちの目つきが変わっていきます。

入社したての頃は『優しい顔つき』だった人でさえ、段々攻撃的な目つきになっていきます。

たまったストレスは取引業者に向けられますのです。

関連業者に行けば葬儀社から強要されタダ働きする日々が待っています

「NOと言えない」ことが解っていながら、ストレスのはけ口のような事をされるのは日常茶飯事でしたが、特に酷かったのは金銭面的強要。ただ働きです。

葬儀社たちは自分の給料のために、遺族からお金をむしり取ってきます。

必要のない物や、高額の物を「これが無いと葬儀は出来ない」と言わんばかりに売りつけてきます。

ビジネスなので、当然と言えば当然かもしれません。

問題なのは、お金をむしり取ってきたのに取引業者にタダでやらそうとすることです。

それに答えないと2言目には取引停止の言葉を使い圧力をかけてきます。

自分達の私利私欲のため、取引業者にタダ働きを強要するのです。

「お前ら、誰のおかげで飯食えてんだ。」
「嫌なら辞めろ」

そう言われては、ただ働きをするしかありません。

ギリギリの売り上げしか上げさせてくれない反動は取引業者の給料に影響が出るのは言うまでもありません。

気付いたら…、

「何か裏があるんじゃないか?」
「後々何か要求されるんじゃないか?」

と、人を信じられず、まずは疑ってかかる癖がついている自分がいました。

葬儀業界で人間の心の汚さを見続けてきた私は、人が善意でしてくれている事を、悪い方にしか考えられないようになっていたのです。



これから葬儀業界に転職をする方に…

葬儀業界は『ビジネス化』しすぎた結果、キャパをこえた量の仕事を受け続け働く者に過度のストレスがかかります。

福祉とか、世の人のため、そんなこの業界に言葉は当てはまりません。

葬儀社は、金儲けのためだけにキャパを超える仕事量を受け続けているのです。

  • 常に時間に追われる仕事
  • プライベートの予定が立てられない仕事
  • 365日24時間、気の休まる時の無い仕事

家庭をもち家族ファーストでいたいなら、葬儀関連の仕事はするものではありません。

もし、それでも葬儀業界に転職をするのなら、以下の事は念頭に入れておきましょう。

  • 葬儀社に転職すれば人格が崩壊するおそれがあります。
  • 取引業者に転職すれば下僕のような扱いを必ず受けます。

やりたい仕事もなく「なんとなく葬儀業界」を選んだのなら、私はタクシーをおすすめします。

タクシーは運転特有のストレスはあるものの、人間関係のストレスも無く、他の仕事と比べて自由度も高い仕事です。私もタクシーに転職をして、ゆっくりと生きれている気がします。

ただ、タクシーへの転職も慎重に決めないといけません。

タクシーが気になる方は下記の記事を参考にして下さい。