
こんにちは、
元多重債務者のショーです。
私は元パチスロ依存症のパチンカスで、総額500万円の多重債務者でしたが、タイミングよく過払い金返還請求に出会い借金を完済することができました。
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自業自得で多額の借金を作ってしまい、完済できただけでもラッキーだと思うべきなのですが、借金を完済し5年が経ち、少し余裕ができたとともに苦悩することがあります。
この記事は、私が借金完済できた後に待っていた後悔と苦悩について書きたいと思います。
いまさら芽生えたマイホーム欲
多額の借金を抱えているときは考えもしなかった事がマイホームです。
日々、スロットを打つ事と借金の事しか頭になく、マイホームの事など考えもしませんでしたが、借金を完済し、結婚をし、子供ができ、心に余裕ができた最近思うのです。
「マイホームが欲しかった…」
義理の姉夫婦も立派なマイホームを持ち、子供の幼稚園のお友達宅もマイホーム。
最近15年ぶりに合うようになった親友たちもマイホーム。
そして、6歳になる娘に「なんで、うちはじぶんのいえじゃないの?わたしもじぶんのへやがほしいなぁ」と言われると、
「俺は何をやっていたんだ!」と悔やんでしまいます。
私の現職のタクシードライバーでも住宅ローンは組めます。
同僚も勤続3年で3000万のローンを組めました。
しかし、同僚と言っても私より3つ4つ下の37歳。そして、頭金はいくらかあった模様。
借金は完済できたが、貯金も一切ない今年42歳の私とは違う…
何より、過払い金返還請求の時に一社だけ残金が残ってしまい、情報機関に事故情報が載ってしまった私に貸してくれるのだろうか?という疑問もあります。
任意整理の場合は5年間、事故情報が載ってしまいます。
私は実際に情報機関に行き自分の情報を見てきましたが、18年の6月まで情報が載ると書いてありましたので、もう、私の事故情報は載っていないと思われます。
今はクレジットカードも作れましたし、日常生活においては問題はありません。
しかし、審査の厳しい住宅ローンとなるとどうでしょう。
銀行系の情報機関は、クレジットカードの情報機関とは異なります。
審査が通らなかった事を考えると、怖くてマイホームの話をする気にもなれません。
それに、これから鬼ローンを組む気力も、もうありません。
ここ15年間でできた友人がいない寂しさ
ギャンブルは人を孤独にさせます。
職場の同僚に飲みに誘われても断りスロットを打ち、時間と金が続く限りスロット。
そんな生活を15年続けた結果、友人と呼べる人が一人も出来ませんでした。
上っ面だけの薄っぺらい友人など欲しくはありませんが、最近少し寂しく思います。
私の友人はパチンカスになる前からの地元の親友2人しかいません。
人間としての感情を無くしていた自分を責める
祖父や祖母が亡くなった時も心からお別れが出来ず「この後、スロット行く時間あるな」と考えてしまったり、
たまに彼女(現嫁)と行くデートも「こんな時間と金があるならスロット行きてぇ」と上の空だったり、
スロットを打つ以外、何も心に感じる事がありませんでした。
もっと『喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しんだり』と人生の思い出を作れたハズだと、自分を責めています。
借金を完済して我に返ると、何も残っていませんでした
20歳から35歳までの15年間で500万の借金を作り、運よく完済できましたが、
マイホーム無し、貯金無し、20代にしかできない思い出無し。
15年かけて、如何にギャンブルが無駄かという事だけはわかりました。
この20年を無駄にしないよう前向きに考えるようにしています
「借金まみれの雑草魂があったからこそ、転職に踏み切れた」
「人としての感情を取り戻せたからこそ、今は家族のために生きれる」
「何度も痛い目を見てきたからこそ、この先大きな過ちはしない」
長い借金生活が、何も得るものが無かった訳ではないと思っています。
…そう、思うようにしています。
ギャンブルは人を孤独にさせます。
借金は人の心を歪ませます。
そして、人生を奪っていきます。
ギャンブルは得るものが全く無いとは言いませんが、失うものが大きすぎます。
今、ギャンブル・娯楽など自己満足のために多重債務に陥っているなら、1日でも早く借金を完済する事を考えた方が、後の人生を楽しむ事が出来る事でしょう。