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2020年の一大イベントであるオリンピックが近づき、東京も急ピッチで準備をしている。

タクシー業界からは、トヨタがタクシーのために作ったジャパンタクシーという車両を導入しようと進めている。一番の特徴はUDタクシーと呼ばれ、車椅子に乗ったまま乗車できるといったものだ。

人手が足りていない介護業界をタクシーに手伝わせる腹なのだろうか。

しかし、思惑とは裏腹に車椅子のまま乗車することを拒否されている人が多いのが現実なのである。

なぜ乗車拒否されてしまうのかというと、乗車するのに非常に手間と時間がかかるから。どんなに慣れたドライバーでもスロープなどのセットに10分程度かかってしまうのだ。

車椅子に乗ったまま乗車できるように作られているが「本当に乗せる気はない」そんな感じの出来栄えなのだ。

タクシーは道端で手を上げて気軽に乗る事が出来る乗り物。しかし、かかる時間、横にせり出すスロープの幅を考えると、道端で手を上げられて車椅子の乗車を希望されても現実無理。

周りにいる全ての車、人、自転車が、乗車するまでの10分~20分を温かい気持ちで見守ってくれるのなら出来る。

しかし、そんな訳はない。たちまちクラクションや冷たい視線の集中砲火を浴びる事になるだろう。

なぜ、横からにしたのか?後ろから乗車できるようにしなかったのか?開発した者に問いたい。

そして、もう一つ。

先ほども言った通り、東京では「タクシーは気軽に乗れる乗り物」としてススメ、初乗りも730円から410円に変えたのは、記憶に新しい。

しかし、車椅子ごと乗せるのは、時間的にも、値段的にもドライバーにかかる負担が大きすぎる。乗車までにかかる時間と降車の際にかかる時間、合わせて20分~30分は軽くかかるだろう。

だが、このかかった時間の料金は頂くことが出来ないのだ。

もし、行き先が1メーターなら410円のみになる。そこからドライバーが貰える金額は6割程度。つまり250円程度なのだ。時給に換算すると500円以下だ。

20分も30分もかけて低料金だった場合、多くのタクシードライバーは不満を上げるだろう。

タクシーの給料は完全歩合制。

つまり、割に合わなすぎるのだ。乗車拒否したくなる気持ちもわかる。

今後、ドライバーの収入を守る方法を考えて行かないとジャパンタクシーの乗車拒否は減らないだろう。

むしろ、増えるはずだ。

というのは、現在ジャパンタクシーに乗っているのは、会社にある程度認められているドライバーが多いと思う。新人や雲助ドライバーに真っ先に新型の新車を乗せるタクシー会社は少ないはずだから。

オリンピックに向けて、東京都は全車ジャパンタクシーにすると言っている。
という事は、この先、当然、雲助ドライバーも乗ることになる。彼らは平気で乗車拒否をするだろう。

対策として考えられるのは、車椅子で乗車するには『予約のみで、設置する場所が有り、別料金を設ける』ような対策をしないと乗車拒否は減らないだろう。

仮にドライバーにだけ、乗車拒否に対する罰則だけを強化した場合、パラリンピック時における事態は大体予想が出来る。

パラリンピック期間は休暇を取るドライバーが増えるはずだ。そんな割に合わない事をするくらいなら乗務しない。ここに辿りつくと思う。

ただでさえ、オリンピック・パラリンピック期間はタクシーが足りなくなると言われているのにドライバーが休んじゃったら、東京の街は混乱するだろう。

現在でもそれに近い日があるのだが、東京シティマラソンの日。

東京マラソンは東京の大動脈の大通りを惜しげもなく通行止めにするので、それを嫌うドライバーたちがこぞって休んでしまう。

だから、タクシーが本当に少ない。

私は17年、18年、19年の東京シティマラソンの日に乗務しているが、例外なくタクシー不足で街にタクシーを求めるお客さんで溢れかえる。

あれの、さらに凄い版がくると思うと怖いな。

正しく大量のゾンビ発生になるのだろう。

あと一つ。

コストを抑えたいのは分かるが、屋根が薄すぎやしないだろうか。雨の日に橋げたや街路樹から落ちてくる雫の音がハンパない。随分と材料を削ったようだ。

万が一、事故を起こしてしまった時の強度は大丈夫なのだろうか?フレームだけはしっかりとした強度がある事を願う。

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ニュースにまでなってしまったジャパンタクシーの乗車拒否

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