
こんにちは、ショーです!(@privategadaiiti)
タクシーへの転職を検討されている方は、会社選びにお悩みになるかと思いますが、タクシーは大手の会社ほどドライバーが稼ぎやすい要素が整っています。
なので、タクシーで稼ぎたいなら、大手のタクシー会社を選ぶことをおすすめします。
ただ、大手タクシーというのは、本体の会社と複数の傘下のグループ会社が集まって、ひとつの大きなタクシーグループになっています。
本体自体は大企業だが、グループ会社は中小企業というのが多いのです。
どんな業界でも『大企業・中小企業』それぞれのメリット・デメリットがありますので、必ずしも大企業の方がいいとは限らないですが、
では、タクシーの場合は『本体の会社or傘下のグループ会社』どちらを選ぶべきなのか?について今回解説していきます。
これからタクシーに転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
本体でもグループ会社でも『稼ぎ』に差はでない
まず、大手タクシーグループが稼げる最大の理由は以下にあります。
・無線配車
・専用乗り場
・顧客数
大手タクシーは乗客を乗せるチャンスが『小さいタクシー会社』に比べて多いので、ドライバーが稼ぎやすいのです。
より詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
タクシーは大手の会社ほど稼ぎやすい!その3つの理由を教えます
では、上記の稼げる要素が本体とグループ会社で違いはあるのか?と言いますと、日々の立ち回りで受けられる恩恵は本体でもグループ会社でも変わりはありません。
- 無線配車は全車平等にくる
- グループだと入れない専用乗り場はない
- 本体もグループも流し営業での違いはない
無線配車は全車平等
まず、無線配車は基本的に『一番近くにいるタクシー』が呼ばれるようになっています。
お客さんは、いち早くタクシーに乗りたいのですから、近くにグループのタクシーがいるのにわざわざ遠くにいる本体を呼ぶことはしません。
なので、本体・グループ関係なく無線を受けることができます。
まあ、ぶっちゃけ本体の方を優遇しているような感じはありますけどね…。
グループでは入れない専用乗り場はない
次に、大手タクシー会社が数多く保有する『専用乗り場』も、本体じゃないと付けてはいけないということはありません。
グループ会社でも平等に入ることができます。
そんな決まりを作ってしまっては、忙しい時間帯にタクシーの台数が足りなくなるだけですからね。
本体もグループも流し営業での違いはない
そして、当然ですが『流し営業』でも、本体とグループで差が出ることはありません。
たとえば、コンビニにも直営店と傘下のフランチャイズ店がありますが、普段「セブンに入ろうか?ファミマに入ろうか?」と選ぶことがあると思います。
でも「ここは、直営か?フランチャイズか?」なんて考えて入ることはないですよね?
タクシーも同じで『タクシーグループ』で選ぶお客さんはいますが、「本体か?グループか?」で、選ぶ乗客は基本的にはいません。
このように『本体・グループ会社』で、日々のタクシーの立ち回りで売上に大きく関係する【無線配車・専用乗り場・流し】に受けられる差はありません。
ただし、直接依頼の仕事に差はあります
ですが、本体は会社自体が大きいですので、『取引先』などから直接依頼を受ける仕事はグループ会社より多いです。
たとえば、大きい会社である本体ほど『成田空港』などのいい仕事が多く入ってきたりします。
ただ、そういった直接の良い仕事は『班長』など、普段会社に貢献しているベテランドライバーにあてがわれますので、これからタクシーに転職する方には関係ないことだと思います。
本体の会社の方が『待遇・福利厚生』が手厚い
上記で書いたように、『稼ぐ』という面では、本体・グループ会社どちらに入社しても大きな変わりはありません。
しかし、本体とグループ会社では、元々も会社が違うので待遇・福利厚生で大きく変わる可能性があります。
タクシーはドライバーの社会保険の加入が義務付けられていますので、正規雇用や非正規雇用といった『雇用条件』に違いはありません。
それに二種免許取得費用などは、大抵のタクシー会社は負担してくれますし、タクシーへの転職の魅力のひとつである『入社祝い金』は、むしろグループ会社の方が金額が高いくらいです。
では、どういった所で『本体』の方がいいのか?と言いますと、施設や待遇に大きな差があります。
下記に大手タクシーの募集要項から抜粋して見ました。
【施設の具体例】
・520台収容敷地内自走式駐車場(マイカー通勤OK!)
・自社LPスタンド、整備工場も敷地内に設置。
・本社棟最上階には雄大な景色が眺められる大展望風呂。
・健康づくりに貢献するスポーツジム、疲労解消に効果的な酸素カプセル。
・カフェテリア、アスレチックジム、図書室。
・仮眠室・ロッカー室、完全分煙の喫煙スペース。
・清潔な女性専用設備など。東洋交通株式会社の募集要項より抜粋
上記の待遇は中小のタクシー会社には無いものばかりで、『雄大な景色が眺められる大展望風呂、スポーツジム、疲労解消に効果的な酸素カプセル、カフェテリア、アスレチックジム』
こんなの見たら、この会社に入りたくなりますよね(笑)
特に女性の方は、女性が納得できる設備が整っていないタクシー会社も多いですので、上記のような大手のタクシー会社に入ることをおすすめします。
本体を選ぶ際の注意点
- 本体には厳しい規則がある
- 本体の方が採用率が低い
本体には『厳しい規則』がある
待遇や充実した施設を考えると「大手の方がいい」と思う方が多いかと思います。
ただ、大手は基本的に規則が厳しいです。
たとえば、本体には朝っぱらから社訓斉唱などがあったりします。
これはタクシー業界に限ったことではないですが、大きい会社だと朝っぱらから『社訓』を全力で唱えさせられたりしますよね。
ちょっと…とりつかれたようなヤツ、あったりするじゃないですか…。
ああいうのが本体にはあったります。
あと、今、世の中的にも厳しい『喫煙』に対しても、本体にはグループ会社よりも厳しいルールがあったりします。
タクシー内は喫煙してはいけないのですが、タクシー内での喫煙が発覚した場合、グループ会社では何乗務かの『乗務停止』で済んだりしますが、本体だと『懲戒免職』になります。
このように、本体には色々と厳しい決まりがあります。
なので、本体は「息苦しく」感じてしまう人もいると思います。
グループ会社の方が規則は緩いので、厳しい規則が嫌いな人はグループ会社の方がいいかもしれません。
本体の方が『採用率』が低い
あと、本体は健康状態が悪いなどで『不採用』になるケースが多いです。
それに、タクシー業界は基本的に年齢・学歴は不問な会社が多いですが、本体は見ていると思います。
詳しくは下記の記事を参考にしてみて下さい。
「えっ、タクシーの面接って落ちるの?」不採用になる原因が!?
なので、本体の場合は必ずしも採用されるとは限りませんので注意してください。
結論:自分のスタイルに合わせるといい
通勤など会社の所在地も大きく影響するかと思いますが、『本体orグループ』どちらも選べる場合は、どっちが良いかと言いますと自分次第です。
- 本体・グループどちらでも『稼ぎ』に大きな差は出ない
- 本体の方が施設など充実しているので働きやすい
- しかし、本体には厳しい会社の規則があったりする
- そもそも本体の方が採用率が低い
規則が厳しくても『待遇がいい・大きい会社の方がいい』という人は本体を選べばいいと思います。
逆に、『稼ぎたいけど、自由度も求めたいならグループ会社』を選ぶのが良いかと思います。
しかし、本体は『健康状態や年齢などもみられる』可能性がありますので注意してください。
ちなみに、私は中堅規模のグループ会社です。
自由な方がいいので本体に行きたいとは思いませんね。