
こんにちは、ショーです!(@privategadaiiti)
タクシーの給料は、自分の売上で給料が決まる『完全歩合給』なので、稼げる人と稼げない人にハッキリ分かれます。
それは、努力や勉強といったことの前に、入社するタクシー会社で決まってしまうこともあるのです。
『小さいタクシー会社』に入ってしまうことが稼げない理由のひとつです。
小さいタクシー会社が、全く稼げないわけではないのですがセンス・才能みたいな、誰もが持ち合わせているわけでは無いものが必要になります。
そして、小さいタクシー会社では大手タクシーに比べて勉強と努力が必要です。
- この時間帯はどこに乗客がいるのか?
- この曜日はどういった客層を狙えば良いのか?
- 他のタクシーに乗客を取られないきわどい走り
小さいタクシー会社だと流し営業が基本になるので、乗客が多くいる『場所・時間・方向』など把握しておく必要があります。
また、他のタクシーに乗客を取られないように、時には事故すれすれのきわどい運転が必要な時もあります。
もちろん大手タクシー会社でも勉強や努力は必要なことなのですが、きわどい運転なんかしなくても稼げます。
事実、私はシビアな走りはしませんので、他のタクシーに目の前の乗客をかっさらわれることが多いのですが、それでも2019年度(この記事を書いている時点)の年収は600万円近く稼げています。
ハッキリ言って、タクシーは大手じゃないと稼ぎにくいです。
タクシーで稼ぎたいのなら大手のタクシーグループ会社を選ぶことをおすすめします。
それは、大手のタクシーグループでしか得られない3つの恩恵があるからです。
- 専用乗り場
- タクシーチケット
- 無線配車
※東京特別区のタクシーを前提に書いてある記事になります。
⑴専用乗り場:大手ほど確保しています
タクシー乗り場のあるオフィスビルや複合商業施設などでタクシーが並んでお客さんを待っていますが、あれ実は「特定の会社のタクシーしか並んではいけませんよ。」という決まりのある場所がほとんどです。
それは、並んでいるタクシー会社が『営業をして契約』しているからです。
ただ、専用乗り場を確保するには、たとえば下記のような条件が必要です。
- 常にそこにタクシーが並ぶようにしないといけない。
- 乗り場に『案内係』を配置しないといけない。
常にタクシーを並ばせるにはタクシーの絶対数が必要ですし、『案内係』は単純に人件費が掛かってしまいます。
『専用乗り場』は大手じゃないと対応しきれないのです。
そして現状、大手のタクシーグループほど専用乗り場を確保しているのです。
専用乗場が有るのと無いのでは、こんな時に差が出る
通勤時間帯や雨などの天候不良の時は、専用乗場なんて無くても、街にお客さんは溢れかえっていますので『流し営業』で十分に稼げます。
しかし、暇な時間帯や曜日だと、流し営業でお客さんを乗せるのが難しい時も多いのです。
人が街にいないのですから…。
そういった時に、専用乗り場の無いタクシー会社だと、冒頭でいったように「どこにお客さんがいるのか?」の勉強や経験が必要なので新人には稼ぎにくいですし、『ヒキ』がないと「全く乗せられない」という事になってしまうのです。
しかし、専用乗場があると『流し営業』+『専用乗り場に並ぶ』と2つの営業方法で稼ぐことができるのです。
正確には、この後に説明する『無線配車』もありますので『3つの営業方法』になりますが、順に書いていきますね。
あと、先程「雨などの天候不良の時は街にお客さんは溢れかえっている」と言いましたが、それは平日です。
休日は別で、雨が降ると逆に人がいなくなる日も多いです。
そんな時でも『複合商業施設』には、お客さんが多くいます。
単純に雨が降った休日に人が行く場所は『屋根』がある場所ということです。
複合商業施設というのは『〇〇ヒルズ』などの、オフィス・レストラン・ショップ・ホテルなどがまとまって入っている建物の事です。
こういった複合商業施設に『専用乗場』があると稼ぎやすいのです。
お客さんがそこに集まっているのですからね。
⑵タクシーチケット:大手ほど出回っています
タクシーチケットとは、特定のタクシー会社と契約を結び、後日の清算でその場では支払いが不要でタクシーに乗ることができるチケットです。
降車時にチケットに金額だけを記入して後日、タクシー会社からチケットの契約者に請求します。
で、タクシーチケットは、こんな場面で使われます。
タクシーチケットは単価の高い乗客が多い
- 企業の接待
- 従業員の移動
企業が顧客の接待時にチケットを使用するケース
企業が顧客の接待をした際に、タクシーチケットを渡して自宅までタクシーで帰ってもらう事が多くあります。
接待を受けるような立場の人は郊外に自宅を持っていることが多く、しかも『自分のお金』じゃないので、少しくらい道を間違えても怒りませんし、何よりも『早く家に帰りたい』ので「高速を使って最速で行って」という人も多いので、メーターが跳ね上がります。
接待でタクシーチケットが出てきた場合、単価が高い傾向にあるのです。
企業が従業員にタクシーを使用させるケース
そして、自社用車などを使わずに、社員の移動にタクシーを使わせる企業も多くあります。
電車だと移動に時間がかかるし、自社の車だと駐車場などの問題がありますし、維持費もかかります。
それに、運転の未熟な新人とかに運転させて、万が一の事故を起こしてしまうことを考えるとタクシーを使わせた方が企業にとってもいいのです。
- 営業職など移動の多い仕事で従業員にタクシーを使わせる。
- 終電まで残業をした社員がタクシーで自宅まで帰る。
しかも、会社の経費なので高速に乗ってくれます(笑)
このようにビジネスシーンでタクシーチケットを使うケースが多く、単価が高いことが多いのです。
このタクシーチケットも、先程の専用乗り場と同様にタクシー会社が営業をして顧客を獲得しています。
当然、母体の大きいタクシー会社のチケットの方が出回っていますので、大手タクシーの方が単価の高いタクシーチケットの恩恵を受ける確率が高いのです。
⑶無線配車:大手ほど件数があります
無線配車とは『電話やスマホアプリ』でお客さんが迎えに来て欲しい場所にタクシーを呼ぶものです。
一度は自宅にタクシーを呼ぶなどしたことがあるのではないでしょうか?
そして、この無線配車こそ大手タクシーが稼げる最大の理由になります。
まず、無線配車は運賃のほかに別途迎車料金がかかるのですが、タクシー会社によって金額は違い300~400円程度です。
この迎車料金はドライバーの売上になります。
300~400円程度でも、大手タクシーなら1乗務で10~15本の無線を取れたりしますので、そこそこの売上になるのです。
しかもタクシーを無線で呼ぶ人は、そこそこの距離を乗る人が多く単価が上がりやすい傾向にあります。
もちろんワンメーターの近場もありますよ。
でも、迎車料金が付きますからね。
無線配車の真骨頂は企業の接待
- 平日の夜に行われる企業の接待
- 土・日にホテルなどで行われる企業の会合
大手のタクシーは、休日に一気に『数百台』のタクシーが無線で呼ばれます。
空港や隣県の自宅まで送ることも珍しくないので、休日の売り上げに貢献してくれます。
そして、平日の夜、高級料亭などに無線で呼ばれ向かうと、タクシーチケットを持ったお客さんがこう言うのです。
「運転手さん、鎌倉ね。」
この瞬間、脳汁が大量に出ます。一度味わうと、やみつきになりますよ(笑)
この『接待の無線』も、企業からの人気が高い大手タクシーの方が多く件数があるのです。
企業はお客さんを『一流の料亭』で接待して『知名度の高い大手のタクシー』で、自宅まで帰ってもらうのです。
というよりも、接待の無線配車は先程の『タクシーチケット』とワンセットです。
自社で契約している『タクシー会社』を呼び、そのチケットを顧客に渡すわけです。
なので多くの企業と契約している大手タクシーの方が稼げる要素が多いのです。
まとめ:タクシーで稼ぐためには3要素は必須!
- 大手ほど確保している『専用乗り場』
- 大手ほど出回っている『タクシーチケット』
- 大手ほど件数がある『無線配車』
専用乗り場・タクシーチケット・無線配車は営業の幅を広げてくれ、タクシードライバーの売り上げに大きく影響します。
大手タクシー会社のドライバーほど、この恩恵にありつけるのです。
小さいタクシー会社に行ってしまうと『乗り場・チケット・無線』が、全く無いタクシー会社もあるので、乗客を乗せるチャンスが大手タクシー会社に比べて非常に少く、売り上げをあげるのが難しくなります。
冒頭でも言ったように、タクシーで稼ぐセンスでもないと思うように稼げません。
大手のタクシー会社は、小さいタクシー会社よりも稼ぎやすいのです。
今回書いたこと以外にも、タクシーに転職する際に気を付けなければいけない事はあります。
下記に、私がタクシーに転職する際に必要だと思うことを書いた記事を貼っておきますので、タクシー転職を検討されている方は参考にしてみて下さい。
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