タクシー必須の二種免許・地理試験を自力で取得は必要?かかる費用は?

こんにちは、
現役タクシードライバーのショーです。

東京でタクシードライバーになるには、2つの壁を超えなければなりません。

第二種普通免許の取得と地理試験の合格です。(地理試験は一部の地域になります。)

多くのタクシー会社では採用されると、研修期間中に教習を受け取得します。

で、この二種免許と地理試験って自分で取得していった方が採用に影響があったりするの?なんて思ったりもしますよね。

今回の記事は、二種免許と地理試験を自分で取得する必要があるのか?と言う事と、自分で取る場合の対策と費用を書きます。

スポンサーリンク

二種免許と地理試験を個人で取得する必要は?

まず、これだけは言っておきます。自力で二種免許を取る人はいると思いますが、地理試験を自分で取りに行く人はそうはいないと思います!私ぐらいなのでは?(笑)

そして、結論を先に言わせてください。

二種免許と地理試験は自分で取る必要は全くありません!

損をするだけです。

何故かというと自分で取るということは取得費用も自分で出すということです。

さらに、本来は採用されたタクシー会社の研修期間中に取りますので出るんです、給料が!

なので、自分で取りに行ってしまうと「取得費用+研修期間中の給料」ダブルで損をしてしまいますので、全くオススメ出来ません!

また、取得しておくと採用率が高くなるかというと、あまり関係ないと思います。

募集要項に「二種免許持っている方は歓迎」なんて書いてあるタクシー会社もあるので、喜ぶタクシー会社もあると思いますが、基本的には大きな採用の基準にはなってないと思いますよ。

逆に、「変な癖がついていると困る」と思っているタクシー会社もあるようです。

昨今は、大手タクシー会社をはじめ、接客対応に力を入れているタクシー会社もありますので、二種免許は持っているが接客対応が全くダメな人材よりは、全くのゼロからの人材を育成していく方が良いのです。

なので、無理して二種免許を取得しておく必要は全くありません。

東京都心部や他の大きい都市には地理試験がある!

この道の名前は?とか、この交差点名は?とか、この建物の名前は?などの地理に関する試験タクシーの法令に関する試験になります。

で、先ほども書きましたが、自力で取りに行く人は基本いません。私だけです。

二種免許に関しては時間とお金に余裕があるならば、「ためしに取ってみれば?」と言えますが、地理試験に関しては本当に自力で取る必要はないと感じます。

損をしてまで地理試験を自分で取得した理由

では何故、私は自力で取得したかと言うと、前職を辞めると決断してから実際に退職する日まで半年ほど期間がありました。

前職は20年近く勤めそれなりの立場についておりましたので、「引継ぎも多いし、後任も作らなくては!」と妙な正義感が芽生えてしまい、「今月で辞めますなんて出来ない!」と思いしっかりと引継ぎをしてからと期間を開けました。

しかし、期間を開けたことで「本当に大丈夫かな?」と日に日に不安になり、出来る事はやっておこうと思い二種免許とさらに地理試験も受けてみる事にしたのです。

この時点で、特に入社するタクシー会社が決まっているわけでもなかったのですが、ネットで調べ上げ、二種免許の取得と地理試験合が必要なのは分かっていました。

研修期間中も給料を貰える事は分かっていたのですが、一家を養うには少ない金額なので「一日でも早くタクシーに乗って稼げるように」という気持ちもありましたね。

で、実際に地理試験を受けに行きましたが個人で来ている人はおらず、しかも個人では「乗務員証」は発行して貰えません。

個人でも試験を受けられますが、本来個人で受ける事が想定されていません。

なので、転職する時に私のように焦る気持ちも十分わかりますが、自力で地理試験を受ける必要はないでしょう。



地理試験を自力で取得する唯一のメリット

あっ、でも1つだけ自分で取って良かったと思う事がありました!

普通は研修期間が数週間から、長い会社で1か月間あり、この期間に二種免許と地理試験を取得しますが、「鬼のような猛勉強」が待っているようです。

特に地理試験に関しては短い期間で東京都の地理を覚えなくてはいけないので、研修期間中は寝る暇もないそうです。

夢に出てくるみたいですよ。(笑)

私は、期間が半年ありましたので、地理の勉強に相当時間をかける事が出来ましたので、その辛さを味わう事はなかったです。それが良かったことですかね。

しかし、資格をタダで取らしてくれて勉強期間中の給料までくれるなんて、タクシー業界も悪くないですよね。

二種免許と地理試験の対策

「自分で取りに行く必要が無いのはわかった…それでも取っておきたいんだよー。」という、私のような『転職を決意したが超不安症候群』に陥っている方へ。

個人で取得する際にどういった勉強をすればいいのか?また、試験がどういった傾向なのかを私が実際に試験を受けた時の事を書きますので参考にしてみて下さい。

ちなみに、私は学科試験3回目、実技試験2回目、地理試験1回目に合格しています。

※あくまでも個人で取得したい人ように書いています。実際タクシー会社でやる勉強法とは異なると思いますので予めご了承ください。

二種免許合格までの流れ

  1. 試験場に行き適性検査を受け学科試験
  2. 学科試験合格→実技試験
  3. 実技試験合格→二種免許取得時講習
  4. 試験場に行き免許証が交付されます。

二種免許の学科用の問題集で試験対策をしよう!

バイクや車の免許を取得した時に、誰でも一度は買ったことがあるのではないですかね?

二種免許の学科は普通免許と似たような問題も出るのですが、タクシーやバス専門の問題も多く出てきます。

「二種免許とはなんぞや?」みたいな問題で勉強しないとまず合格することは出来ないでしょう。

なので、二種免許の学科を合格するには問題集は必ず必要になります。

二種免許の実技試験用のガイドブックで試験項目を把握しておこう!

二種免許の実技も普通免許の試験と同じで場内を合格→路上を合格→晴れて実技の合格になります。

一発で受ける場合、試験項目を知るために実技のガイドブックも絶対に必要になります。

試験項目を知らずに普通に試験を受けて合格することはまずないでしょう。

どういった試験内容かと言いますと、場内の試験は普通免許よりも難易度が高くなるイメージです。1か所『鋭角』と呼ばれる難関がありますよ。

路上では実際にお客さまを乗せる事を想定した走りになります。

例えば、試験官が「その辺に停車してください」って指示があるのですが、バス停や交差点を避けて停車しなければならないとかですね。

実技試験に関しては正直に言ってガイドブックを見ただけでは合格は難しいと思いますが、試験内容が把握できるので必ず読むようにしましょう。

実技試験の対策もこの後に書いて行きますので是非最後までご覧ください。

地理試験対策では東京都の地図を愛読書にしよう!

何度も言いますが、地理試験を自力で受けに行く人は私以外にはいないと思います。

しかし、タクシーで一番稼げると言われている東京都特別区のタクシードライバーになるなら、転職を決意したその日から東京都の地図を愛読書にしましょう。

暇があれば地図を見るようにして、出来るだけ多くの道・交差点名を覚えておけば、実際にタクシー会社に入社した時に少し楽になりますよ。



私が普通二種免許を取得した道のり

ここからは、私が実際に試験を受けた時の事や感じたことを書いて行きます。

まずは学科ですが、朝一番に試験場に到着。試験場の門をくぐったと同時に最初の関門が待っています。

第一の関門:深視力

深視力ってなんだ?って思いますよね。「しんしりょく」と読みます。

遠近感や立体感を検査するのです。

視力検査の延長で検査するのですが、3本の棒が横に並んでいて真ん中の棒だけが前後に動きます。そして、3本の棒が横に並んだと思った時にボタンを押します。

これが、簡単そうで非常に難しくダメかと思いました。最初は動いているのが全然わからず

検査員:「ほら~、並んでますよ~」
私:「えっ、えっ」
検査員:「ほら~」
私:「あっ、あっ」ポチッ

テキトーに押したら何とか合格です!「ふ~」と一安心ですが、結構難関ですよ!

そして、筆記試験会場へ…

学科を甘く見ると無駄な時間とお金を使う事になります。

学科試験は95問あり50分で回答します。で、合格基準は90点以上。

自信があったのであまり勉強はしていかなかったんですけど、正直甘く見てました。

試験が終わり「大丈夫だろ、結構わかったよ」と自分の番号が電光掲示板に光るのを待ちます…

光らない…「えっ、落ちたの?」

ショックでした。

しかし、学科は午前と午後と1日に2回受ける事が出来ます。「まだ、午後がある!」時間まで参考書を読み返し「これで大丈夫!」

そして午後…

光りませんでした~。

あまく見るとこうなりますよ!

帰り道、ちょっと泣きそうになりながらも舐めてかかった自分を戒め猛勉強!(初めからそうしろってことです。)

後日、試験場へ…

ドキドキ…

光ったー!

何とか学科に合格です。

イザ実技試験!

実技試験は予約をとらなくてはいけません。

そして、場内試験合格すると路上試験になります。

しかし、一日に何回も試験があるわけではないので、結構先の予定まで埋まってたりしますし、自分の休める日となるとさらに予約が取りにくいかも知れません。

で、なんとか予約を取り、当日試験場へ行くと私の他に2名の受験者がいて3名で行いました。

試験車両は古い型のクラウンを予想していたのですが、プリウスで一抹の不安がよぎりました。「乗ったことないんだけど大丈夫かな?」と。

試験の受ける順番に決まりはないようですが、暗黙のルールで受験回数の多い順みたいです。

たぶん、初めての人がやり方を見て覚えられるようにではないかな?という私の推測です。

で、私は初めてでしたので3番手です。

後の2名は何回も受けに来ている人みたいでした。

そして、試験スタートです。

1人目…一時停止を止まらず、あっという間に不合格。

2人目…バックの時に後方確認をしないで不合格。

この二人、もう何回も受けに来ている感じなのにこんな簡単な所で脱落って…大丈夫?

そんな人の事を気にしてる場合じゃない!

そして私の番、ドキドキしながら初めて運転するプリウスの運転席に座ると「ま、前が見えないんだけど…」と不安的中のスタートです。

前の二人が不合格になってた場所は注意しながら進めます。

そして、いよいよ本で読んだ場内試験最大の難所『鋭角』が来ます。

『鋭角』とはその名の通り道幅のない細い道を3回まで切り返して、縁石に乗り上げることなく曲がりきる試験です。

そして、鋭角の試験場所に入ると「縁石も何も見えない…」と、もうこの時点でパニックでした。

が、「イったれー」と突入しますがあっという間に縁石に乗り上げ不合格です。

出した答え:初めて乗る前の見えないプリウス+初めての鋭角=ムリ。

鋭角はコツを掴めば簡単!体で覚えよう

「あれ、練習しないと無理だ~」と近くの教習所で二種免許用の教習をしてくれ車両がプリウスの所を探し練習しに行く事に。

で、練習しても日が開くとダメだと思い教習所で午前中に3時限(1時限は50分)練習をして、午後の部で実技試験を受ける事にしました。

一回だけの練習なので、プログラムがあるわけではなく自分のしたい練習が出来ます。

教官:「何を練習したいですか?」

私:「まずは鋭角を練習したいです。」

鋭角は右曲がりと左曲がりが有り、その日の試験官次第で決まるので選べないそうです。

なので、両方の練習をとにかくやって、コツを教えてもらいました。

鋭角のコツは4つ!

  • 縁石がミラーの下に着たらハンドルを切るなどの自分なりのタイミングを作る事
  • 内側ではなく外側をギリギリに走るイメージ
  • 制限時間は無いので時間をかけてゆっくりと慎重にやる事
  • 無理せず3回切り返して行う事

鋭角の最大のコツは目で道を見て曲がるのではなく、「ミラーなどが縁石のこの場所に来たら一気に切り返す」などの試験に合格するための運転を体で覚える事です!

そして、内側の縁石ばかりを気にしすぎる人が多いが、外側をギリギリに走るようにすれば、内側は絶対に当たらない。

さらには、鋭角には制限時間がありませんので焦らず時間をかけてやる事が大事です。

で、たとえ2回目の切り返しで「曲がれそう」と思っても3回しっかりと切り返しを行う事で確実に曲がる事が出来ます。2回でも3回でも合格は合格なのです。

1時限しっかりと鋭角の練習をして「もういいかな」と思ったころ、教官:「大丈夫だと思いますよ。後は何を練習したいですか?」と聞かれ「あとの2時限は路上の練習がしたいです」と。

そして、路上へ。

路上試験の内容はタクシーでお客さんを乗せる時を想定した内容になっています。

例えば、試験官から「そこの電柱から2本目の電柱の間で停車してください。」とか「ココで転回してください」などの指示があります。

しかし、ただ停車するのではなく、停車の際にバス停や、消火栓などを避けて停車しなくてはいけません。

路上試験も何分までにやらなくてはいけないという決まりは一切ないので、なるべく時間をかけて正確な運転をすることが合格のコツです。

ここだけ注意!路上の試験項目の一つ、転回はスムーズにやらないと車が来てその車がブレーキをかけてしまうと不合格になりますよ。

こういった練習を2時限練習し、早めに教習所に戻ってきたので再度鋭角を数回練習して終了です。

費用は3時限で19,440円(税込み)です。



さあ、練習が終わり試験場へ。本日もやはり私を含め3名の受験者です。今回は2番目。

最初の人があっさり不合格になり私の番。

練習の成果がバッチリ出まして、あっさり鋭角を通過、場内試験に合格し路上へ。

ついさっきまで練習していたのですから当然といえば当然ですね。

ちなみに3番目の人は初めてらしくあっさり不合格。

そして、後部座席に試験官が2名乗ってイザ路上へ。緊張しながらも試験項目をこなしていきます。

転回も無事こなし「あとはバス停を避けての停車だけだな」と思いつつ走行していると、試験官から「ココで停車してください」と。

「ん?ここは何もないし何でここで停車したんだろう?」と思っていると、後ろでゴソゴソとなにか話しています。

そして、試験官「では、これで終了しますので試験場へ戻りますので後部座席に乗ってください」と。

「うわ~、不合格だぁ」と思って意気消沈で試験場へ戻り、合格発表へ…

試験官:「え~。ショーさん…合格です!おめでとうございます。」

私:「えっ、合格?」不合格確定だと思っていましたので試験官の言葉が一瞬理解出来ません。

試験官」:「一か所減点があり、左折時にウインカーが途中で止まってしまった後に再度ウインカーを出さなかった事です」と。

あとは問題なく合格だそうです。

で、後で気付いたのですが、バス停の停車についての試験項目に関して、「そういえば、試験しやすそうなバス停の所で工事している場所があったな」と思いあそこだったのかな?と思っています。

何はともあれ合格できたのでヨシ!二種免許ゲット!

と思いきや、これだけでは終わらなかったのです。

二種免許を取得するには取得時講習というものを受けなくてはいけないのです。

取得時講習って何?

試験が無事合格してそれで終わりではありません。二種免許取得時講習というものがあって、旅客車講習や応急救護処置の講習を受けなくてはいけません。

タクシー乗務員としての心構えや、タクシー乗務員は応急救護を求められますので、その講習になります。

で、どこでもいいので対応している教習所で講習を受けなくてはいけませんが、2日間続けて受ける必要があるので休みを取るのに一苦労でした。

そして、値段が高い!
旅客車講習=18,600円

応急救護処置講習=8,400円

合計27000円


※領収書を破棄してしまっているので、記憶をたどり金額を記載しております。金額に誤りがある可能性がありますので予めご了承ください。

講習内容は眠たくなるような内容ですよ。

この取得時講習は一発に限らず、タクシー会社で取得するにしても全員が受ける事になりますよ。

そして、2日間の講習を受けて、再度試験場へ行き手数料2050円払ってようやく二種免許をゲット出来ました。



まとめ:二種免許の一発取得についてと掛かった費用

二種免許を自分で取るには労力とお金がそれなりにかかります。

まず、参考書を見る事は絶対に必要ですし、教習を受けずに二種免許取得するのは難しいです。

そして、不合格になればなるほど試験手数料もかかります。

教習に関しても私は1回だけ3時限の教習でも2万円近くかかりましたが、二種免許取得コースを受ければ何十万とかかります。

以上の事を考えると、タクシー会社に入社してから取得させてもらえば良いと思いますね。

しかし、タクシー会社も無駄に費用は掛けたくありませんので、2~3年の縛りがあるタクシー会社がほとんどだと思います。「この期間中に辞めたら取得費用返してね。」という縛りです。

なので、「とりあえず、二種免許も取らしてくれるし、合わなかったら辞めればいいか~」なんて軽い気持ちでタクシー転職をすると、痛い目に合うかもしれませんよ。


【二種免許の取得のコツ】

学科試験:
参考書を徹底的に読む事。なめてかかると落ちます。

実技試験:
ガイドブックを読み試験項目をしっかりと把握してから、教習所で練習をして臨む事。
時間を気にせずゆっくりと正確に運転する事を心がける。


【二種免許取得にかかった費用】

学科試験:
4500円×3回=13500円

路上試験:
1回目3360円
2回目7860円

教習費:
3時限19440円

取得時講習:
2日間27000円

交付手数料:
2050円

合計73210円


私は割と早くに取れた方だと思います。採用されたタクシー会社でも実技試験2回目で取れたことに「凄いな」と評価をもらっています。

それでも7万円以上の費用がかかっているので、「もっと教習を受けた」とか「5回も10回も落ちた」という人は、初めから教習所に通ってしまった方が安く済むかもしれませんね。

いずれにせよ、自分で二種免許を取得するには、最低でも3,6000円程度はかかってしまいます。

しかし、この金額は参考書などの費用は一切入っておりませんので、実際には3,6000円程度の予算で二種免許を取得するのは極めて困難だと感じます。

本当にタクシーに転職を希望している人は、二種免許は会社で取れせてもらう事をオススメします。

タクシー会社はブラック企業も多くアタリハズレがあるので下記の記事を参考にタクシー会社を選んでみて下さい。

ブラック企業を回避!優良タクシー会社に入社するために絶対必要な12事項

最後までご覧いただきありがとうございました!