
こんにちは、ショーです!(@privategadaiiti)
タクシードライバーは中高年の駆け込み寺のイメージが強いかと思いますが、実際に『訳アリ』な方が多く転職してきます。
リストラにあってしまった人
職場の人間関係に疲れた人
しかし、「もう、タクシーしかない」と駆け込んできたのに、すぐに辞めてしまうケースも珍しくありません。
じつは、タクシーは『向き・不向き』が強い職種なのです。
では、どういったことで辞めてしまうのか?
これからタクシーに転職を検討されている方は、参考にしてみて下さい。
- タクシーは接客要素が強い仕事である
- ドライバー職自体が合わない人もいる
- タクシーの特殊な勤務体系を理解しておく
タクシーは接客要素が強い仕事であることを理解しておく
タクシーはドライバー職ですが、トラックなどとは違い接客要素も強い仕事です。
- 人づきあいにウンザリしている
- そもそも人と接することが苦手
上記のような人は、タクシーがあわない可能性があります。
タクシーの接客対応は独特さがあって『個室空間』が、人を『強気・わがまま』にさせる傾向にあります。
なので、たとえばサービス業に嫌気がさしてタクシーに転職してきた人は、すぐに辞めたくなってしまうかもしれませんね。
普段はそこまで感じることはないのですが「もの凄く急いでいる人・元々イライラしてる人・揉め事好き?」な乗客が乗ってくると、空気が一変します。
サービス業が苦手な人は向いていない可能性がある
なので、近年のタクシーは『質のいい接客対応』が求められます。
- 乗客を不快にさせない丁寧な挨拶
- 後々揉めないためのルート確認
- 最短時間・最安金額などの希望に対応できる接客
たとえば東京のタクシーの場合は『東京タクシーセンター』に、「あの運転手の対応最悪!」みたいな通報を入れられると、タクシー会社とドライバーがペナルティを受けます。
東京タクシーセンターのペナルティの内容によっては、タクシーに乗務員証を剥奪されタクシーが続けられないケースもあります。
特に新人の内はうまく接客ができませんので、クレームを貰って「向いてない」と辞めてしまうのです。
ちょっと言いかた悪くなりますが、元々『しょうがなく』タクシー初めているので、こういうことがあると辞めたくなっちゃうんです。
なので、「タクシーは接客業である」ということを理解しておかないといけません。
五つ星のホテルマンのような接客は必要ありませんが、『不快』にさせない最低限の接客対応が求められます。
接客対応のマニュアル・指導のあるタクシー会社に!
こういった乗客から思わぬクレームもありますので、大手タクシー会社では『接客マニュアル』があります。
なので、接客が苦手・始めてという方は、大手のタクシーにいくことをおすすめします。
しかし、どんなにこちらが『いい接客』をしても、嫌な態度をとる客は必ずいます。
それを理解しておくことも必要です。
そんな時は「ハズレを引いた」ぐらいの、軽い気持ちでいるのがコツですよ。
気にしすぎない事です。
ドライバー職自体あわない人もいるので自己診断を!
次にタクシーに限らずですが、ドライバー職自体が合わない人もいるという事も重要なポイントになります。
「ドライバー職は始めて」という方は下記を自己診断してみて下さい。
- ドライバー職がNGな持病を持っていないか?
- ドライバー職が向いていない性格ではないか?
ドライバー職がNGな持病を持っていないか?
タクシーへの転職を希望する方は、中高年の方が多いので生活習慣病などの持病をお持ちの方も珍しくありません。
「タクシーできるかな?」と心配する方もいらっしゃるかと思います。
こういった生活習慣病は、治療を受けて医師からOKを貰っていれば十分に採用される可能性があります。
私が勤めるタクシー会社にも『高血圧や糖尿病』の持病を持ちながら働いている人は多くいます。
なので、治療を受ければ運転に支障のない持病なら「タクシーは出来ない」という事はありません。
採用・不採用とは別の話です。持病持ちの方を嫌うタクシー会社も実際にはあります。
下記の記事も参考にしてみて下さい。
「えっ、タクシーの面接って落ちるの?」不採用になる原因が!?
ただ、『腰痛持ち』は厳しいかもしれません。
「軽い腰痛持ってるけど、普段運転してても問題ないよ」という方。
タクシーは1乗務で少なくなとも15時間くらいはシートに座っています。
プライベートで2~3時間運転して大丈夫でも、15時間となるとどうでしょう?きつく感じてしまうかもしれません。
ただタクシーは休憩を自分のペースで取ることができますので、「休みながらゆっくり働く」ということもできますので、自分の体と相談してみてください。
売り上げは伸びないかもしれませんがね。
その他、運転自体に注意が必要な持病をお持ちの方は、まずは医師に「タクシーやれるか?」相談してみて下さい。
ドライバー職が向いていない性格ではないか?
タクシーは事故や違反で免許を失って辞めていく人も多くいます。
タクシーは一日中街中を運転し続けるので、普段カーっとならない『冷静沈着な人』でさえ、イライラする仕事ですからね。
- 『割り込み・渋滞・あおり』に毎度のように出くわす。
- 完全歩合給なので『売り上げが悪い』と焦ってイライラする。
普段から直ぐにカーっとなり、急ハンドル・急アクセル・急ブレーキなど感情で運転してしまう人は要注意です!
そういった人は事故や違反をしてしまうことが多いです。
事故・違反は同じ人が繰り返します。
やる人はやる。やらない人はやらない。
ハンドル握ると人格が変わったりしませんか?
タクシーは運転時間が長いので、それだけ事故と違反の確率も高くなります。
プライベートでも過去に何回も事故を起こしている人や、違反を繰り返してしまっている人は、正直に言ってタクシーは向いてないかもしれません。
タクシーの営業で事故や違反をしないためには以下のような心構えが必要です。
心構え⑴:争いはするな!
街ではタクシー同士が、お客さんを奪い合います。
猛スピードで自分の前に入って来たり、ウインカーも出さずに無理やり割り込んで来て、目の前のお客さんを奪っていきます。
しかし、奪い合いは事故や違反につながりますので絶対にしないことです。
心構え⑵:欲張るな!
タクシードライバーの給料は歩合給なので稼ぎたい人は無理をしがちですが、欲張りすぎると疲れや焦りから事故や違反を起こします。
売り上げが欲しい気持ちを抑えて適切な休憩・余裕を持った運転を心がけることが必要です。
心構え⑶:NOと言える日本人になれ!
タクシーは乗客の指示による事故や違反が非常に多いです。
・時間帯で進入禁止の道:「運転手さん、ここ入って」
・進路変更禁止の道の直進レーン:「運転手さん、ここ曲がって」
・きわどい信号の変わり目で聞こえるように:「間に合うか!」
・普通に走行中:「急いでるから、とばして!」
急に言われると、つい指示に従ってしまうのですが、タクシーは道路交通法違反をしてまで営業する必要はありません。
いくらお客さんが急いでいても、丁重にお断りしましょう!
心構え⑷:常に臆病でいろ!
一般車も歩行者も自転車もタクシーには「プロなんだから、よけろ!」という気持ちが強いみたいで飛び出してきます。
タクシーは常に危険予測を意識して運転しないといけません。
無事故・無違反を目標に、長くタクシードライバーを続けていけるよう安全運転が必要です。
タクシーの隔日勤務で働ける環境にあるか?
多くのタクシードライバーは隔日勤務という特殊な勤務体系で働きます。
この隔日勤務は、夜中働き『一日おきに家を空ける』ことになります。
- ⑴夜中働いて体は大丈夫か?
- ⑵家族の了解は得られるか?
まず、夜中に働いた経験がある人なら問題は無いのですが、夜中働いたことが無い人はもしかしたら体に合わない可能性もあります。
人間の体は個人差があって『どうしても夜は起きていられない朝型』の人もいるそうです。
本来は夜型の人じゃないと、夜働く仕事は向かないようです。
私も若い頃に夕方起きて、夜働き、朝方寝るみたいな仕事をしたことがありますが、1年くらいで体調が悪くなり辞めたことがあります。
ほとんどの人は昼型で生粋の夜型の人は稀のようですね。
なので、今まで夜中働いた経験が無い人は、もしかしたら「合わない」かもしれません。
そして、もう一つ!
隔日勤務で働くと家に帰るのが一日おきになりますので、家族の了解が必要になる人もいると思います。
- 小さな子供がいるご家庭は奥さんの了解が必要。
- 介護の必要な親御さんがいるお宅は『帰りが一日おき』で大丈夫か?
など、隔日勤務は自分の都合だけでは働けない可能性があります。
日中だけ働くこともできるのですが、隔日勤務の方が稼ぎやすいですし、、タクシーの一番の魅力である『プライベートの時間の多さ』もなくなってしまいます。
タクシーをやるなら、隔日勤務がおすすめなので家族の了解が欲しいところです。
まとめ
- 接客要素が強い仕事であることを理解できているか?
- 長時間の運転がキツイ持病持ちではないか?
- ハンドル握っても人格が変わらないか?
- 隔日勤務で働くことは可能か?
しかし、あくまでも『認識』しておくべきことであって『ダメ』という事ではありません。
自分の性格や体を知り『自己管理』すればタクシーへの転職は問題はないでしょう。
タクシーは、意識して自己管理することが大事なのです。
タクシーへの転職を検討されている方は下記の記事も参考にしてみて下さい。
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