
こんにちは、ショーです。
職場の長時間労働や人間関係に嫌気がさし「何かいい仕事は無いか?」とお探しの方で、こんな求人情報が気になったりしませんか?
『お花に囲まれて働きませんか?』
凄く優雅に働けそうなイメージがありますよね。
しかし「花屋さんかぁ…いいかも。」と、思う方は心が弱っています。転職を焦らない方がいいでしょう。
一時の気の迷いで花屋だけは選んではいけません。特に男性。
その理由を花屋で20年働いた私がご説明します。
花屋の仕事は想像しているのとは全く違います。
冒頭で書いたように、今の仕事に疲れ、癒しを求め『花屋いいかも…』と花屋に転職してくる人が多くいます。
優雅に紅茶でも飲みながら働けそうな気がしますよね?
しかし、これが大きな勘違いで花屋は癒されるような楽な仕事ではありません。
花屋は3K…いや、5Kです。
花屋は想像以上にハードな『肉体労働』で、優雅に紅茶を飲んでいる暇なんかなく毎日『馬車ウマ』のように働きます。
繁忙期になれば家に帰れない事も珍しくありません。
冬は水が冷たく凍えながら働き、水仕事なので手も荒れます。
それに、意外と花って重いんですよ。
桶に水を張って、100本・200本の花を入れると結構な重量になります。
花を作る際に使っている農薬も体に悪いです。
野菜と違って食べ物ではないので、強烈な農薬を使ってるような気がします。
手の荒れ方も酷いですし、葉についている農薬らしき粉を吸い込むと酷くムセますからね。
極めつけに給料が非常に安い。
花屋は日本の職業の中でも仕事量に対しての給料が低い業界だと思います。
俗にいう3K仕事【キツイ・汚い・危険】は、給料はそこそこ貰えたりします。
しかし、花屋は3Kなのに給料が安くて帰れない日もある【キツイ・汚い・危険・給料安い・帰れない】とスペシャルなブラック業界なのです。
肉体労働の3Kに、IT系にありがちな給料安くて帰れない、全ての労働の悪い部分を寄せ集めたような『5K仕事』が花屋なのです。
花屋の年収:満足のいく給料を貰えることはないでしょう。
花屋は年数に応じて、ジワジワ給料が上がる仕事です。
なので、若いうちから長く花屋に勤めていれば、結婚して子供ができる頃には多少の収入を得ているかもしれません。
私は18歳の時にアルバイトで東京近郊の花屋に入り、時給は780円スタートでした。
そこで、アルバイトで5年働き最後の給料は、月給26万円でした。残業代なし…いくら働いても26万…
今思えば詐欺のような給料体系でしたが、花屋はそんなのザラですから!
その花屋を辞めて別の花屋に正社員として入りましたが、最初は額面で22~23万円スタートだったと思います。
で、ジワジワ上がっていき10年目で役職に就き、年収500万円を超えました。
因みに、辞めた時の年収は勤続15年で550万円ほどでした。
これだけ見ると「年収550万稼げるんならいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、若いうちにがむしゃらに働き、仕事が認められ役職まで付いてようやく年収550万です。
花屋で年収550万は良い方です。
30歳くらいで未経験で花屋に入っても、おそらく年収300万程度だと思います。
因みに、年収300万は花屋業界では当たり前です。
部門によって給料は大幅に変わります。
花屋の中にも、街にあるフラワーショップ・ブライダル部門・セレモニー部門・ガーデニング部門など色々な部門があります。
で、給料が一番いいのはセレモニー部門です。
ブライダル部門は給料が本当に安くヤバいので絶対に選んではダメです。
「勉強させてあげてるんだから」的な『怠慢な給料体系』になってますので、年収200万も覚悟しなくてはいけません。
動機の不純な方に言っておきます。男性が行き着く先は決まっています。
もし『女性に囲まれて働きたい』理由で花屋を選ぶのなら、それは大きな誤算となるでしょう。
それは、上記でも書いたように花屋の中にも色々な部門があります。
で、女性が多い部門はブライダルや一般の店舗なのですが、男性を求人している花屋はセレモニー部門がほとんどです。
セレモニーとは葬儀のことで、お葬式のお花の飾りつけを専門でする仕事で、私もセレモニー部門でした。
お通夜の前に一気に飾りつけ、告別式の後一気に片付ける、非常に体力のいる仕事で女性にはちょっとキツイ仕事です。
だから、男を募集しているんです。
勿論、セレモニー部門で働いている女性も多少はいます。
『工業高校に数人いる女性』みたいな感じです。
ほとんどの男性はそんなこと知らずにセレモニー部門の花屋に「女性がいっぱいの職場」や「優雅な花屋仕事」と勘違いをして入社してきて、落胆するんです。
私が初めに働いた花屋は、街のフラワーショップでしたので女性10人、私1人でしたが、その後セレモニー部門の花屋に入った時は男性20人、女性0人でした。
このくらい差があるのです。
セレモニー部門に行けば、男ばかりの職場で馬車ウマのように働き、ブライダル部門に行けば底収入が待っています。
花屋の独立を考えている方は特に気を付けて下さい。
昔は退職金で生花店を開く人が結構いました。
花屋はイメージだけはいい仕事なので「退職後はゆっくりと花屋でもやりたい」人が多かったのでしょう。
ですが、ノウハウやツテが無い者が、退職後に軽い気持ちで初めて成功するほど甘い業界ではありません。
夢砕かれ、退職金をドブに捨てた話をいくつも知っています。
同様に『脱サラして花屋』も危険ですので、慎重に決めてくださいね。
自分で花屋を始めたいのなら、毎月の家賃が払えるだけの安定した『定期の仕事』を確保してからがいいでしょう。
ブライダルやセレモニーは新規参入自体難しいですがね。
最後に
花屋業界は超が付くほどブラック業界です。
それに年齢的な不安もある仕事です。
なので、何となく癒されそうだからという理由で花業界で働くのはおすすめできません。
私は、二度とやりたくない仕事ですね。
それでも「セレモニー部門でいいから花屋で働いてみたい」という方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。働こうという気がなくなります。
【ストレス】葬儀業界は働く者の心が歪みます【転職注意!】
何もあんな大変な仕事選ばなくても、いい仕事は有ります。
私の現職のタクシーなんかいい例です。
タクシーは仕事にやりがいは感じませんが、プライベートを充実させるにはもってこいの仕事です。
それでいて、花屋よりも数倍効率よく稼げますよ。
<合わせて読みたい記事>
ブラックな仕事からタクシーに転職をした結果【比較してみた】
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